*2003シーズン
 今年の大山は18年の暮らしの中で初めて体感する11月中旬の積雪30cmという幕開けでした。
 その後も定期的に積雪があり、12月23日のスキー場開きも半数のリフトが稼動しました。
 
*テレマークスキーウィンタースポーツとして定着
  テレマークスキーはあらためてお話するまでも無くウィンタースポーツとして完全に認知されたようです。
  長野県スキー連盟は2003スキーフェスタクリニックinNAGANOで新しくテレマーク班を新設しレンタルスキーも用意しました。
  テレマーク関係の本や関連雑誌の特集も数多く出ています。
  ・日本テレマークスキー教程  日本テレマークスキー協会技術委員会 山と渓谷社 ¥1800 教程ビデオ ¥3500
  ・テレマーカーになる本  カイ出版社 ¥1500
  ・BE−PAL 2003 2月号「バックカントリー遊びデビュー戦」
  ・月間スキージャーナル12月号特別付録 ザ・ラスト・フロンティア
  ・山と渓谷 2月号特集「テレマークで山を楽しむ」 永登も出ています。読んでください。
  ただしこの地域にもっとテレマーカーが増え、ゲレンデや山で普通に見かけるようになるのはまだ先のようですが・・・・・

*テレマークスキークリニック 植木庄司in
大山の報告
 15日  雲一つない絶好のスキー日和の中、大山中の原スキー場において初日のプログラムであるゲレンデ講習が行われました。
   
    今シーズンTAJより発刊された日本テレマークスキー教程に添った講習はとても新鮮で刺激的でした。
        
ストレート内倒による自然なポジションからのスムーズな切り換え、スキーを常に前に出す動き、股関節の可動によっての前誤差
       を作る動きは避け膝の動きによる前後差作り、ステップ操作時の外足のエッジの使い方等は目から鱗でした。
       ユーモアをまじえた植木さんの指導は丁寧で解かりやすく今後も定例的にクリニックを開催して行きたいと思います。
 
  
全員で
レッスン風景
 
16日   未明からの雨が残っており天気が心配されましたが、今日のツアー地烏ケ山に近づくにつれ気温が順調に下がり鏡が成では
       粉雪。現在通行止めになっている関金線は2メートルの積雪。その雪の壁を攀じ登りシールを着け登行開始。
       10分程積雪の道路を歩き、登山道入り口から取りつき順調に高度を上げて行くうちに霧も少しづつ薄れ視界が良くなってきた。 
       バックカントリーは初めてという方も何人かいたので、いつもの三角点から稜線を上がりピークから滑降というコースはとらず
       1100メールあたりから左にトラバースし谷に出る事にした。
       途中のクラストバーンで植木さんにクラスト滑りを披露してもらう。
       ジャンプ、ステップ、フラットなスキー操作による先落し、ベンディングと4つの多彩なテクニックによる鮮やかな滑りに皆大感動! 
       慎重にトラバースを重ねながらいよいよ滑降を開始した。が、そこは地獄絵図。
       植木、鯨津、田中以外は転倒転倒大転倒。やはりバックカントリーは甘くなかった。
       高度を下げるにしたがって雪も、斜度も良くなり快適なスキーに。
       晴れ間ものぞいてきたので昼食を取る。ツベートさん直伝のホットワインは大好評でした。
       昼食後バックカントリー講習。ステップ操作の内足と外足の使い方、悪雪での プルークなど丸秘テクニックを教わった。
       17名ものテレマーカーが終結したこのクリニックは充実したとても楽しい2日間となりました。
      
 参加者
       植木庄司、鯨津憲司、田中俊之、谷口秀雄、河原道弘、妹尾則夫・真理、阿部浩・文子、竹中聡、森田昇、田中真利、
       中野真之、石井
祥史、木戸広美、上原慶子、永登勉
クラストをやっつける植木庄司 バックカントリー最高
後記 スカルパビンソンでピステをハイスピードでとばし、鮮やかなカービングラインを描きコブもこなす、オフピステではクラストを懲らしめ多彩
    なテクニックで悪雪を物ともしない。ついでに車の運転もビンソンで。(良い子は真似しないで下さい)

   今回の講習で植木さんの滑りを目の当たりに見てテレマークスキーの奥深さを再認識しました。
   道具をうまく利用する事も勿論大切な事ですが、高い目標を持って技術を少しづつでも上げて行くそんな想いを継続して行く自分自身
    でありたいと強く感じたりしたのでした。
    さあ明日から習った事を忘れないうちにしっかり練習しよっと!

 
*XCツアー
 3月5日ペンションの仲間と桝水高原〜奥大山間をXCツアーに出かけました。
 前日の積雪により30〜40cmのラッセルを強いられましたが、純白の新雪に自分だけのトレースをつけるのもなんだかワクワクしました。
 きつねや野ウサギなど野生動物の足跡、すぐそこまで来ている春を待ちかねているような膨らみかけた木々新芽、静寂の中の風の音。 
 鍵掛峠で雲に見え隠れする南壁を眺めながら、雪で作ったテーブルの上、豚汁・ホットワイン・雪で冷やしたビール・おにぎり・卵焼き・ 
 ネーブルetc。
 至福の一時でした。
 これをカラファテの北田さんは
”野のテレマーク”と名付けていました!

*パウダーラン
 今年某スキー場の第三リフトが平日は不況による経費節減とかで止められています。(まあとても可笑しな話でますます
 お客さんが来なくなると思えるのですが ・・・とても理解できません)
 ところがそのことによりバーンが圧雪していない事が多くパウダーが楽しめるのです。
 今年は安定して積雪がありバージンスノーにラインを付けるというおいしい場面をたくさん味わせて頂きました。
 これも理屈だけではなく実際に滑らないと技術は上がってきません。
 お蔭様でそれなりにこなせるようになってきました。
 めちゃくちゃ楽しいです。
 スキー場側が何故このような楽しみをユーザーに提供しないのか理解に苦しみます。
 といった訳で今日も津山のバックカントリースノーボーダーの白川さんと、福本さんと季節外れのパウダーを楽しみました。

 
                                     バアージンパウダーをくらう白川恭之
弓ヶ浜を望む 大の沢のパウダーランby白川恭之
*テレマークスキーツアーin大山の報告
 
2日間とも天候に恵まれとても充実した楽しい2日間でした。
 鳥越峠で白川さんが3mのゾンデ棒を雪面に刺したところぜんぜん土面に達しませんでした。
 今年は積雪量豊富で4月いっぱい位までバックカントリーを楽しめそうです。
 22日   夏山登山道〜常行谷〜行者道〜6合目〜行者谷〜元谷上部〜南光河原
 23日   鳥越峠新道入口〜鳥越峠〜地獄谷側〜鳥越峠〜新道入口
 植木講師によるバックカントリーでの鮮やかで多彩な滑りに新ためて魅了され、更に講習の中のクロスオーバーとエッジの切り換えを
 意識した滑りを皆確かな感触で掴んだようでした。

 
参加者 テレマーカー 植木庄司、谷口秀雄、岡部和光、長老、松本眞和、西谷聡志、永登勉
       バックカントリースノーボーダー 白川恭介、前川政士
常行谷のシール登行 金門付近で元谷を望む
元谷上部 槍ケ峰をバックに
カメラが不調で写りが悪くごめんなさい
*松本さんのホームページ
 先日の大山ツアーに参加された姫路の松本さんに素晴らしい写真をたくさん送っていただきました。
 氏自身も
≪ようこそ山のアルバムへ≫という素敵なホームページを開いています。
 是非お立ち寄りください。
 
URL:http://www1.winknet.ne.jp/~matsumoto/

大山北壁 槍ケ峰

*大山振子沢ツアー
 
4月12日 振子沢    元谷林道〜下宝珠〜ユートピア小屋〜振子沢〜地獄谷〜駒鳥小屋〜鳥越峠〜奥大山
 午後から回復という天気予報は大きく外れ出発頃から降り出した雨は、途中から本降りに。
 ユートピア小屋に着いたころは霧と風も出てきてツアーには厳しい天候となってしまいました。
 こんな時雨風が凌げる山小屋は本当にありがたい。しかもユートピア小屋は2〜3年前に新しく建替えられとても綺麗です。
 帰りの時間もあるので少し風が収まったところで小屋の一つ右よりの沢をスタート。視界が悪いので全員が常に離れないよう
 留意しながら滑降。
 雪はよく締まったザラメで適度にずれ問題無し。
 駒鳥小屋まで沢もでておらず順調に下り、登り返した奥大山側もたっぷり雪があり林間コースを楽しく滑る事が出来ました。
 雨にたたられた一日でしたが物は考え様。特に本沢との出合いの霧の中のブナの巨木群はとても幻想的で心に染みました。
 夜は生ビールとバーベキューでツアー談議に花が咲きいつもの午前様となりました。
 
4月13日 烏ケ山カーラ谷    新小屋峠登山口〜1231ピーク〜カーラ谷〜鏡ケ成野営場付近
 前日とは打って変って最高の天気。正にツアー日和とはこの事をいうのでしょうか。
 ツアーというと兎角滑降重視になりがちなのですが、ここはブナの巨木や、リョウブのしましまのすべすべした木肌、蕾の膨らんだコブシ、
 頭上の小鳥たち、野ウサギや狐の足跡。梢の見える間から見え隠れする大斜面、稜線に達するとわっとパノラマに開ける東大山
 の峰々と奇峰烏ケ山。
 そして恐ろしいばかりに崩れ落ちる烏谷。いずれもピークまで飽きさせることなく移り変わってゆき歩く事がとても楽しいコースなのです。
 この日もとても良いコンデイションで楽しく滑っていましたが、唯一植木さんだけ「雪が腐っていない」と不満顔でした。
 参加者 テレマーカー  植木庄司、長老、谷口秀雄、びー、松本眞和、足立孝幸、永登勉
       バックカントリースノーボーダー  前川政士、浜口和久、下川裕、EITARO、KAKKOU
       アルペンスキーヤー  前田英治
霧の地獄谷 雨の振子沢
快適なシール登行 烏ケ山への稜線を行く谷口秀雄と植木庄司
テレマークの達人植木庄司 カーラ谷
                    写真提供 足立卓爾

*リベンジ振子沢

 谷口、植木、永登で12、13日のツアーの後無名沢を滑ろうという話をしていたのだが、無名沢は下まで雪がつながっていないという事と
 12日の振子沢が今一つ消化不良だったという事もあり振子沢に再度チャレンジすることになった。
 植木さんの提案で下宝珠尾根から剣沢に下り振子沢源頭までシール登行でアプローチする事にした。
 中宝珠下ころまでは落石が多くそれを避けながらの登りとなる。
 途中山スキーヤーのシュプールもついていた。
 このコースも結構ハードで植木さんははるか上をスイスイと最後までスキーでアプローチしたが谷口さんと永登は斜度が30度を超える頃
 からつぼ足に変えた。結局3時間余りかかった。ユートピア小屋から源頭までの登りを加味すると多少効率が良いのかもしれない。
 当然ながら両サイドからの落石、雪壊、急斜面での滑落に細心の注意を払う必要がある。
 写真をご覧頂けば一目だが無風快晴の絶好のツアー日和となり、雪で冷やしたビールは至極のうまさであった。
 貸し切りの斜面は日曜日のスキーヤーのシュプールが数多くついていたが、適度にズレ快適だった。
 ここでも植木さんは13日の烏ケ山から見た振子山の林間を目指し、その頂上から見事鮮やかなシュプールを刻んだ。
剣沢 振子沢源頭斜面
急斜面でテレマークターンを決める植木庄司 振子沢

*ラストテレマーク

 今シーズンは12月からの順調な積雪、近年お決まりのシーズン中の南風も無く
4月12、13日のツアーの雪の状況ではで4月中はOK
 と思っていましたが  絶対量の不足なのかその後の一週間であっという間に
溶けてしまいました。
 18日に烏ケ山に行ったのが大山での今シーズンのラストランとなりました。
 幸か不幸かこの冬はログハウスの仕事が切れ近年になくスキーしました。
 セントイライアス(嘗て73mmのレース規定があった時代はこの80mmの板は誰でも滑れるインチキの道具といわれたこともあった)と長年
 履き慣れた革靴のマッチングはは抜群で
ゲレンデでのパフォーマンスは自分なりに満足の行くものだったのですが、バックカントリーでは
 またもや返り討ちにあってしまいました
 そんな気持ちの中植木さんから「ファットを履けば絶対楽に滑れますよ」
と言われ心動いていました。
 18日のラストランでは植木さんから譲ってもらったアークデモンで滑ってみて、その回転性の良さ、見上げるシュプールもズレが少なく板
 の性能差を実感しました。

 ポジションを作って傾ければ簡単に曲がるスキー。この事に何ら反論する気持ちはないのですが、でも何か割り切れないのです。
 事実植木さんが素晴らしいお手本なのですが、73mmの時代も紐靴、細板でレースもゲレンデもバックカントリーもガンガン滑っていた
 テレマーカーは数多くいました。
秒を争うレースではプラブーツにカービングスキーには敵わないでしょうが、他のシチエーションでは何ら
 変わる事は無いと思えます。
 今一度この80mmにレザーブーツと言う組み合わせで来シーズンもがんばってみたいと思っています。
 先日インターネットでメレル・フージョン(レザー、2バックル)
を手に入れる事が出来ました。